- 黒江陸(24)は、寂れた商店街の中にある青果店「八百吉」の片隅にある配送会社「エレファントエクスプレス」の配達員。 「モノを売る人は何故、それを手放したのか?」「モノを買う人は何故、それを買ったのか?」 そんなことを考えながら、今日も小さなトラックに乗り、日々売り買いされるモノたちを配達している。 夢を諦めようとする人と夢の始まりにいる人、愛する人との別れを選ぶ人たち、これから起きるかもしれない素敵な出会いの予感??? 今日誰かが手放したモノは、明日誰かの宝物になるのかもしれない。 陸が縁を繋げることで、今日もこの街のどこかで小さな奇跡が起きる─
- 類いまれな語学センスと好奇心を持つ青年?伊嶋壮多が、通詞だった父の失踪の謎を追って、江戸から国際都市の長崎へやって来たことで展開する本作。長崎ならではの密輸事件が発生し、謎の男?神頭有右生(こうずゆうせい)の登場によって壮多が思いがけないたくらみに巻き込まれていくさまが描かれる。